5月19日(木) くもりときどき大雨
今朝9時半、電気メーターをチェックをしたら、9489.5kwだった。2世帯の使用量は18.1kw。そこから私の分の3.9kwを引くと、三好さんの1日の使用量は14.2kwになる。なんと、わが家の3.6倍。これには三好さんもガクッときたらしい。私が出かけるときに、
「あとで相談しよう」
といっていた。
家に戻ると早速、“相談”があった。
「政治的配慮をしてだな、5:2.5:2.5というのはどうか?」
“政治的配慮”ってなんじゃい。
「ダメダメ。三好さんがいっぱい使った分を、なんで店子が負担しなきゃいけないわけ?」
2割負担でも多いぐらいなのに。
「だから政治的配慮で……」
「全体の電気代を減らせば、三好さんの比率が増えてもあまり負担にならないんじゃない?」
「そうやけど……」
「みんなで節電しようよ」
寝るときでも電気、テレビ、扇風機がつけっぱなしの三好さんには、特に節電できる余地はあると思うのだが。
三好さんは自分でむちゃをいっている自覚があるのだろう。私が笑いながら
「ダメだよ〜ん」
といったら、それ以上なにもいわなくなった。数字で明らかになってしまったからにはしょうがないですな。
あさってのカジマヤーに向けて、夜、踊りの練習に行く。今回、私が踊るのは『干立口説』。昨日、4カ月半ぶりこの曲を踊ったら、半分以上忘れていてびっくり。覚えるのはあんなに大変なのに、忘れるのはあっという間だ。
こりゃ大変、と今日は午後2時から公民館で陰練をした。1時間ぐらいやったらだいぶ勘をを取り戻したのでほっとする。
夜の練習の前に、祖慶家の人と役員でカジマヤーの打ち合わせ。盛大なイベントになりそうだ。
5月20日(金) 雨ときどきくもり
明日のカジマヤーを前に、朝、9時から公民館の掃除をする。
舞台の上と楽屋とフロアは、掃除機をかけたあとモップを走らせ、そのあと雑巾がけもするという念の入れよう。窓はもちろん全部ふき、折り畳みイスのパイプもふいて砂を落とす。どこもかしこもピカピカだ。
「このまま、年末まで使ってほしくないわね」
だれかがいう。これで大掃除の代わりにしたい、ということだ。大きな声ではいえないが、私は公民館の大掃除に出たことがない。今年は役員なので、年末の大掃除も初体験することになるだろう。
私が気になっていたのは、下駄箱だった。脱いだ履き物を下駄箱に入れて上がってくる人などひとりもおらず、単なる忘れ物置き場になっている。所有者不明の帽子やタオルがいつまでも置かれているので見苦しいのだ。
「これ、全部捨てていいですか?」
ヒロミさんの許可を得て、片端から捨てる。近くにいつまでも置かれている段ボールも、中身をあらためて捨てる。やはり中にもゴミしか入っていなかった。
下駄箱の砂を小さいホウキで落としていたら、ナリコさんがホースの水をかけてきた。これで一気に洗い流してしまおうというのだ。公民館は浜のすぐ前にある。風で運ばれこびりついた砂はなかなか落ちなかったので、ちょっと荒っぽいが放水は大歓迎だ。あーすっきり。
夜は3回目のアダン葉ぞうり講習会。葉を編み込はじめた2回目は、思ったよりスムーズにできた。ワラ草履の作り方と似ているのだ。違うのは葉を立てた状態で編み込んでいくところ。その分時間がかかるのだが、きれいな層を見ていると、ミルフィーユというお菓子を思い出す。
今日は鼻緒を作った。芯にしているアザナシに、アダン葉を編みながらまいていく。見本を作るノージさんの手際がよすぎて、最初は葉を編むプロセスをなかなか会得しなかったが、ほかの受講生から教わったらマスターできた。
それにしても、アダン葉ぞうりは細部までよく考えられていて、
「昔の人ってえらいね〜」
とみんなで感心。そもそも、あんなにトゲだらけの葉を、
「履き物にしよう!」
と最初に思いついた人は、天才に違いない。