7月20日(水) くもり
午前9時半にイチローさんの電話で起こされた。
「パインあるからもらいにおいで」
パイナップルは5日前に8個もらったばかりだ。
正確にいうと、5日前、「パイナップルを8個買いたい」とイチローさんに電話した。畑に取りに行くと、地面に転がしてあるたくさんのパインを指して、
「1コ100円にしておくから、全部持っていけ」
という。
「なん個あるの?(8個だけでいいんだけど)」
と聞くと、
「30個ぐらいはあるよ。2500円でいいよ」
とおっしゃる。数えてみると33個だった。したがって25個買って、8個おまけにもらったことになる。
今日、畑でもらったのは、32個。前回はあちこちに送ってさばいたが、今回はどうすればいいのか? いろいろな人にあげたばかりなので、もらってくれそうな人が思いつかない。
それでもなん人かにおすそ分けして、残りはフードプロセッサにかけて冷凍庫に。これがいちばんかさばらずに保存できる方法だ。
7月22日(金) 晴れ
午前9時半に電話の呼び出し音で起こされた。イチローさんからだ。彼はなぜかいつも9時半にかけてくる。まさか、と思い電話に出ると、
「パインあるからもらいにおいで」
ひえ〜。予感的中だ。
せっかくだけど、パインはしばらくいいや、と断ればいいのだが、そうもいかない。せっかくいってくれているのだし、断わったら悪いかなぁと、出かけてゆく。
「切って置いてあるやつ、全部持っていっていいよ」
パイン畑を歩きながら、イチローさんがいう。
「そこの一輪車使って」
広い畑にはパイナップルが点々と置かれていた。それほど数はないかな、と楽観する。ところが、端から拾い、一輪車に乗せると、あっという間にいっぱいになった。不安だ。
「見た目より、けっこうあるかも……」
「黄色く熟しているのも、切ったらいいよ」
遠くからイチローさんが、親切に声をかけてくれる。でも……。パインをひとつ一輪車に乗せるたび、気持ちは暗くなっていく。
「こんなにたくさん……どうすればいいの?」
もう限界だ、と思ったところでギブアップ。
「イチローさん、ありがとう。いっぱいもらったから帰るね〜」
といって、車を飛ばして戻ってきた。
今日もらったパイン、66個。さて、どうするべきか……。