6月4日(土)〜7日(火) 「竹婦連大会」 どちらも晴れ

6月4日(土) 晴れ

 竹富町婦人連合会、通称「竹婦連」の研修大会に行く。

竹富町の島々にはそれぞれいくつかの部落があり、部落は公民館という自治組織を中心に運営されている。主に結婚している女性の集まりである婦人部(あるいは婦人会)は、公民館の下部組織にあたり、竹富町全体の婦人会の集まりが「竹婦連」だ。竹婦連では年に1度、研修会という名目で集会を持ち、講師を招いて講演を聞いたり、親睦を深めたりしている。

今年は講演のほかに、3つの講習会が用意されていた。
・衣……着付けと化粧を基礎から習う
・食……地元の食材を使い、懐かしい味を食卓に再現
・手芸……羊毛をフェルト化してティッシュケース作り

 私が選んだのは、着付けと化粧である。各集落には昔から伝わる踊りがあり、行事のたびに披露するのは島を越えて共通である。その際、着付けや帯の締め方、化粧などは、みななんとなくやってきたらしい。そのため、できればきちんと教わりたい、と少なからぬ人が思っているようだった。

 舞台の上で講師がモデルを着付けるのを、50人ほどの女性が囲んで見る。ヤマトの着物と違い、男踊りは脚絆をつけたり、紫色の飾り帯を結んだり、2枚着た着物のうち上の着物の片袖を脱いだりと、独特の着付けがある。講師のやり方を見て、いままで自分がきちんと衣装を着られなかったり、すぐに着崩れていた理由がわかってきた。なるほどねぇ。先生が教えてくれるコツにいちいち感心しながら、プロセスの写真を撮る。これで今度から、少しはマシに着られるだろうか。

今年の会場は西表島東部の古見。干立からはバン1台に7人乗って出かけた。会場でお弁当を食べたり、帰りに景色がいいところで写真を撮ったり。気心知れた人たちと遠出するのは、遠足気分で楽しいものだ。


6月5日(日) 晴れ

 今日は部落の収益作業、シクヮがあった。

夏には豊作を祝う豊年祭という大きな祭りがあるが、その前には、最初に実った穂を刈り取り御嶽にお供えするシクヮ祝いが待っている。昔は、そのシクヮ祝いの前、つまり、稲刈り直前である今ごろ、村全体で農道を整備し稲刈りに備えるのがシクヮ作業だった。しかし今では農道も舗装され、稲もおおかたの人は機械で刈り取っている。最近のシクヮ作業は、町から委託され、業者の代わりに自分たちで整備し収益を得るのが目的だ。

 農道を覆うように生えている草や木をビーバーで刈り取り、熊手でかき集め、掃除する。アダンの生えているところは、チェーンソーを使ったり、ユンボで掘り起こしたり。うっそうとしていた場所があっというまにすっきりするのは気持ちがいい。

それにしても、どんどん切られていくアダンを見ていると、ああ、もったいない、という気持ちが、いままでになくわいてくる。
「あれだけあれば、ぞうりが作れるのに……」
アダン葉ぞうりの作り方を習ったから、そんなことを思うのだろう。

とはいえ切り倒されたアダンを拾い集め、もう1足ぞうりを作る気力はない。それより気になったのは、完熟して落ちているアダンの実だ。パイナップルのようなゴツゴツしたところは、固くてとても食べられないのだが、芯に近い部分は、甘くておいしい。柿に近い味だ。

フーミンはアダンの実をじょうずに泡盛に漬けていたので、私もアダン酒を作りたいと思っていた。そこで、作業が終わってから車で現場に戻り、完熟アダンの実を拾う。よく洗って少し天日干しし、昨年、豆腐ようを漬けたカメに、泡盛と一緒に入れる。氷砂糖は迷ったが、使いかけのものがあったので、入れることにした。ちょっと甘過ぎかなぁ。どんなかなぁ。楽しみだ。

このあいだから作業していたゲットウが、少し乾いてきた。やっとちょっと、繊維らしくなっている。こうでなきゃ。でも、まだまだ水分が多いので、よく乾かそう。

夕方はハーリーの練習。今年も間もなくハーリーがやってくる。


6月6日(月) 晴れ

 去年はハーリー本番3日前から練習を始めたが、今年はすでに練習4日め。本番は10日だ。あと数日ある。

今日はメンバーや座る位置を変えながら、櫂であるヤコのかき方、水の中に入れる角度をなどに気をつけてこぐ。かけ声も「よいしょ、よいしょ」にしてみたり、「ゆいさー、ゆいさー」にしたり。まだまだ波に乗って進んでいる感じがしない。


6月7日(火) 晴れ

 たくさんあるゲットウの葉を切って干す。葉っぱをハサミで刻むのもひと仕事で、なめていたがなかなか終わらない。あいかわらず手が痛くなる。

大量にできたゲットウ茶のもとを、どうやって乾かすかが次なる課題。うちにある大ザルひとつでは、どう考えても間に合わない。フーミンから梅干しを作るときのザルを貸してもらえないかなぁ。


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