2月6日(日) 晴れときどき雨
カンムリワシの一斉調査に行く。
カンムリワシは全長約55cm、羽を広げると1mほどの八重山地方に生息するワシ。国指定の特別天然記念物で絶滅危惧酒種でもある。石垣島と西表島で昨年2、3月に同日一斉調査が行われ、最も多い日で石垣島57、西表島95羽が目撃された。その観察ボランティアを今年はやることにしたのだ。
今年の第1回目は1月16日に行われたが、朝寝坊して参加できず。当日は風が強く雨も降っていたため、西表で46羽、石垣で29羽と、少ししか確認されなかったらしい。
第2回目の今日、西表は今にも雨が降りそうなくもり。パートナーのトキワさんに、朝7時50分ごろ迎えに来てもらう。調査は8時から10時までの2時間だ。
私たちの割り当ては祖納港から白浜までの範囲。車をゆっくり走らせながら、カンムリワシを見つけたら、そのポイントを地図に落とし、幼鳥か成鳥か、どんな場所にいたかなどを記録していくのだ。白浜で生まれ育ったトキワさんには庭みたいな場所で、日ごろの観察ぶりをいろいろ教えてくれる。
「このへんだとね、よくこの電柱の上にいるのよ」
そういわれて見上げると、今日も止まっている。1羽発見。
「あの木の上にもよくいるんだけどな」
しかし今朝は見あたらない。
「あ、いたいた。その奥の木の上の方」
と、非常に目がいいトキワさん。私だって視力は1.5あるのだが、カンムリワシを見慣れていないので、教えてもらわないと気がつかない。トキワさんはその上、幼鳥か成鳥かも見分けられるのだ。
こうしてみると、カンムリワシはそこら中にいるのだなという気になった。私がいつもぼんやりしているから、気づかないだけらしい。ちなみに、この日の観察結果は、西表島81羽、石垣島99羽。石垣は無風で晴天と、最高の条件だったらしい。西表は天気が悪く風も吹いていたため、石垣より少なかったようだ。
2月7日(月) 晴れ
車の修理工場の人が、動かなくなった車を見に来てくれた。状況を説明すると、
「ガスケットかなぁ……」
ガス……ケット? エンジンオイルと冷却液の間にあるフィルターがどうにかなったのではないか、ということだ。車の内部を点検するうちに、冷却液を入れるところがもう一カ所見つかり、そちらにも水を入れことに。しかし、いくら足してもいっぱいにならない。
「おかしいな。こんなに入るはずないんだけど」
そういいながら車の下に潜って出てきた修理工場の人は、
「ガスケットですね、おそらく。水とエンジンオイルが混ざって地面にたれてますから」
と、ピーナツバター状になった液体を見せてくれた。よくわからないが、症状は悪いらしい。それに、そもそも冷却液を入れる場所に水を入れるのはいけないという。多少手荒に扱っても家電が壊れにくいように、車も同じぐらいテキトーでいいのかと思っていたが、そうでもないようだ。
結局車は入院することになった。あとで修理工場のボスがやってきた。
「修理には8万円ぐらいかかりますね」
「はち、まん、えん!」
うっそ〜! 困る。
「どうされますか?」
「どうしましょう……」
島ではここがいちばん安く修理してくれることはわかっていたので、ほかの店で見積もりを出してもらうことは考えてない。
「……しょうがないですよね。お願いします」
「まあ、8万円で車は買えませんから」
少しだけ慰めをいって、ボスは帰っていった。
あぁ〜〜〜〜〜〜〜痛い。
気晴らしに、高那までアーサ採りに行く。岩場のアーサは緑がしっかりしていてきれいだということを発見。
「だから、岩場の多い黒島のアーサがこのへんではいちばんいいのよ」
ヒロミさんが教えてくれた。そうか。来年は黒島まで遠征するかな。
2月8日(火) 晴れ
今日は干立でアーサとり。出かけようとしていたらリカちんがやって来たので、誘って一緒に行く。潮が上がってとりにくくなりつつあったが、それでもそこそこ収穫。去年は砂まみれのアーサをつかんでいたが、今年は少し賢くなり、上手に選ぶ。ほとんど砂がついていないのがうれしい。
帰りにカネコさんちに寄ると、焼きたてのパンをご馳走してくれた。この人は手先が起用で、お料理も上手。部屋には山で拾ったつるで編んだお手製のバスケットがあった。すごーい、こんなの作れるの!? とリカちんと騒いでいると、
「簡単だよ。教えてあげる。この間行ったら、つるもまだいっぱい落ちていたよ」
ということで、そのうちバスケット作りを教わることにする。今年は手わざ系ジンブンを深める年になりそうだ。