11月5日(水)〜7日(金) 「出初め式」 ずっとくもり

1月5日(水) くもり

 今日は出初め式ということで、祖納公民館へ。普段はヨレヨレのTシャツに島サンダル姿の消防団員たちだが、制服を着るとなんだかかっこいい。号令をかけたり、敬礼したり、それなりにサマになっている。はしごの上でアクロバティックな動きをするハシゴ乗りはないが、なかなかおもしろい。

消防車が来たり、放水訓練があったりということで、公民館のとなりになる保育園の園児たちが見学に出ていた。最後に、消防車をバックに20人近い園児たちが記念撮影をしていたが、まあにぎやかなこと。あっちで泣いている子がいるかと思うと、こっちではケンカ。全員が前を向いてにっこり、という瞬間は、永遠に訪れそうにない。


1月6日(木) くもり

 乾かしておいたアダンの根を裂いてエコツーリズム協会へ。今日はアンツクバッグ作りの講習会初日だ。
「縄が全然見えないけど」
 ノージさんがにこやかにいう。本当は縄を少し編むところまでいっているべきなのだが、ひとりをのぞいてだれもやっていない。まあ、お正月はいろいろ忙しいからね。

 結局、その場でアダンの根を細かく裂き直し、縄の編み方ももう一度習う。ノージさんの手元を見ると、左右の手を合わせてこするだけで2本のアザナシがそれぞれくるくると回転しながらより合わされ、なわがどんどんできていく。すごい。慣れればこんなふうにできるのだろうか? 道のりは長いぞ。

講習会の後は、最近オープンしたばかりのライブレストランへ。廃村になった稲葉という村に最後まで住んでいたショーケンさんがオーナーをやっており、しゃれた店内には昔の写真を焼き直したものが飾られている。
「え〜、これが○○おじい!?」
というぐらい、みんな若い。ショーケンさんなどはまだ子供だ。

ここでは三線のライブが毎日聞けるのだが、沖縄民謡からさらに曲目を絞り、ゆくゆくは西表の歌しか弾かないようにするという。
「ただ三線を弾けばいいんじゃない。みんなが知っているからといって、歌謡曲はやりませんよ」
とオーナーがいうぐらい、こだわりの店なのだ。

リクエストがあり、ショーケンさんが『石の屏風』を弾く。『石の屏風』は船浮きのすばらしさを歌った歌だ。“自然の大岩が屏風のように、七重八重に立っている中に船浮村は建てられているので、いつの世までも繁栄が続くのですよ……”といった内容らしい。はじめて聞く曲だ。西表の歌といったら『デンサー節』と『高那節』ぐらいしかすぐには思いつかないが、すてきな歌がいろいろありそうだ。


1月7日(金) くもり

 今日から縄ないを始める。が、まったくうまくいかない。ノージさんの手をイメージしてこすり合わせても、手が動くだけで糸にはよりがちっともかからない。困ったなぁ。

それでも強引にすこしだけ縄にしていたら、ヒデコさんが遊びに来た。
「上等上等! そのうちもっとうまくなるよ」
不細工な縄をなぜかほめてくれる。やさしいなぁ。

夜、野鳥の会の人が撮ったカンムリワシのスライドショーを見に行く。カンムリワシ、ワシタカ、リュウチョウなどが色鮮やかにとらえられている。研究者が撮った写真は説明的なことも少なくないが、今日のスライドはプロのカメラマンが撮ったものなので、写真集を見ているように美しい。

特別天然記念物で絶滅危惧種のカンムリワシは、本土復帰前に銃で撃たれてかなり減ったらしい。しかしその後、手厚く保護したために数が増えているという。今後3回あるカンムリワシの個体数調査のボランティアをぜひやろうと思った。



top > イリオモテヤマオンナ日記