1月28日(金) 雨
昨日は宿題が出た。6〜8分間のガイドウォークを計画し、同じ班の人たちを案内するというものだ。私のテーマは「奥の過疎を救う切り札」。研修会場に飾られた半世紀前の奥集落の写真を紹介しつつ、今、目にする風景との違いを説明。基幹産業の林業、かつては沖縄産の9割を占めていた茶業と人口の変動に触れ、過疎化しつつある現状と効果があらわれてきている打開策を解説した。ちょっと欲張りすぎて時間が足りなくなりかけたが、強引に8分で終わらせる。
「シーサーはどちらがメスでどちらがオスか」「身近になる食べられる木の実」「台風や火事から家を守るフクギ」など、集落内を案内しながら代わる代わるインタープリテーションしていく。どれも「へ〜」という内容のものばかりで、ガイドを生業としていない人が多いのに、みな立派である。中でも印象的だったのが、「奥共同売店100年の歴史」。国頭村の役場に勤める男性の案内だが、地元の人ならではの視点で内容も深みがあった。さすが。
フィールドに出るようになり、プログラムがおもしろくなってきた。
1月29日(土) くもり
午前中は昨日出た宿題の発表。内容は、「体験学習かファシリテーション、もしくはこの両方の手法を取り入れたプログラムなどを具体的に箇条書きでリストアップすること(10〜20コ)」。具体的でクリエイティブ、ユニーク、斬新であるほどよい、という条件がついていたせいもあり、みな工夫を凝らしている。自分ではとうてい思いつかないようなものも多く、おもしろい。
午後は「国頭村はどのようにして質の高いエコツアーのプログラムを開発できるか」というテーマでグループディスカッション。最後にグループ事に発表した。座って講義を聞くより、みんなで作業をする方が楽しい。
1月30日(日) くもりのち雨
研修最終日。宿題を発表しながら各自自己紹介。打ち上げのバーベキューパーティも昨夜終わっていたが、自分はナニモノである、という紹介は、実はまだだったのだ。
「へ〜、ライフセーバーなんだ」「そういう活動しているんだ、おもしろそう」など、「この人と話をしてみたかったなぁ」という人がたくさんいる。しかしもう時間がない。このクラスが終わったら解散なのだ。残念。
今回の研修は、環境教育のプログラムをどう創造するか、どんな要素やスキルが必要か、などを勉強する場だった。しかし私には、同じ興味や関心の人たちと出会えたことがなによりの収穫である。グループディスカッションや夜の飲ミニュケーションは実りが多かった。住んでいる場所も仕事もバラバラだが、「全国にこんなに仲間がいる!」と心を強くした。ほかの人も、同じような気持ちではないか。ここからなにかプロジェクトができたら、おもしろいなぁ。
午後は地元、奥の島田区長さんによる奥集落ツアー。銃弾の跡が残るフクギ、地元に伝わる歴史的なエピソードなどをたっぷり教えていただく。奥のことをもっと知って、さらにご縁が深くなった気がする。
時間に余裕のある人たちで、もう1泊する。地元から参加していたミヤギさんからアーサーの天ぷらと畑のとれたて野菜をいただき、夜はまたまた大宴会。最後はゲームなどで盛り上がり、私が寝たのは2時半。4時過ぎまで起きていたツワモノもいるらしい。
1月31日(月) 晴れ
地元のイトマンさんに案内していただき、居残り組全員で猪垣ツアーに行く。猪垣というのは畑が荒らされないように作られた猪よけの垣根。石積みのもので、奥では山の中にある。昔は猪垣台帳というのがあって、どこからどこまではだれが管理、というのが決められていた。垣根が壊れたときには管理者が責任を持って修理し、猪による被害を集落全体で防いできたという。
猪垣沿いの道は、今ではあまり人が入らないので狭く歩きにくい。しかし、サバイバルツアーみたいでかえっておもしろい。よじ登ったり下りたり、もらったタンカンを食べながら沢で休憩したり。なかなか楽しかった。奥の住人以外がこの猪垣に入るのははじめてだったとか。貴重な経験をさせていただいた。