12月12日(日) 晴れ
2週間ちょっと留守にして戻ると、ネズミが荒らし回った痕跡があった。ネコでも入り込んで暴れたのか、というぐらい荒れている。しかしネコではない。毛が落ちていないから。それにいろいろなモノに歯形がついている。絶対にネズミだ。今回はこれまででいちばん被害がひどそうだ。
まず目についたのは、棚に敷いてある銀のシート。テントに敷く銀マットを薄くしたような食器棚用シートがかじられまくりである。トマトの缶詰に巻いてある紙ラベルもボロボロだ。ごま油のフタもひどくかじられ、もはやフタではない。上から銀紙をかぶせて使い続けるしかないだろう。
もっと驚いたのは、横にスライドして開け閉めするフードストッカーのフタが開けられていたことだ。この中には主に調味料を入れている。一体、どれだけ被害にあったのか……。恐る恐る中のモノを出すと、白砂糖の袋がなんカ所もかじられていた。なるほど。しかし黒砂糖は全然被害にあっていない。なぜだ? その代わり塩の袋も少しやられている。どういう基準でかじるモノを決めているのだろうか。
さらに驚いたことに、後日、カップラーメンが丸ごと1食、食べられているのを発見した。台湾からの船で台湾人のおばさんにもらった「粗食麺」だ。まるでお湯を注ぐかのように3分の一程度フタをかじり開け、中の麺をきれいに食べている。本当にひとかけらも残っていない(スープのもとは残っている)。これでパワーをつけ、私の部屋で暴れたのだろう。なんてこった、まったくずうずうしい。対策を取らねば、と思うがホイホイはかけたくないな。
12月18日(土) 晴れ
夏のような陽気が続いていたが、最近は少しおさまり、さわやかな秋の天気だ。特別養護老人ホーム・南風見苑に勤めるリカチンに誘われ、午後はクリスマスパーティに出かける。
南風見苑は多くのスタッフを抱え、西表の一大勤務先になっている。以前、隣に住んでいたクラタくんも勤めていたし、いま隣に住むキヨカワさんも、以前、南風見苑に行っていたぐらいだ。それぐらい身近な存在ではあったが、中に入ったことはなかった。
リカチンからは「ボランティアとして手伝いに来て」ということだったが、ちゃんと役に立つか心配だ。車いすも押したことがないし、ボケたお年寄りとはどんな会話をしたらいいのだろう。
いろいろ心配していたが、行ってみたらなんとかなった。お茶をついでまわったり、おじい・おばあと話をしたり。
「これ、食べなさい」
隣にいたおじいはテーブルの上のみかんを差し出し、「食べないから」と自分のケーキもくれた。
出し物も盛りだくさんだ。伝統舞踊をはじめ、トナカイの角をつけたオカダ医師一家のかわいい合唱、女装した青年たちによるダンス、どじょうすくいのおっさんのかっこうをしたツカヤマファミリー女性軍による「おじい自慢のオリオンビール」など、どれもおもしろい。
最後に若手職員たちでやった座ったままのラインダンスも、複雑なのに合っていてよかった。だいぶ練習したのだろう。大きな拍手だ。お年寄りの方々に笑顔で楽しい時間を過ごしてもらおうと、食べ物から出し物まで綿密な準備を重ねたのがよくわかった。
サンタ帽をかぶってお茶をついだり、後片づけを少し手伝ったぐらいだったが、それでも感謝され、帰りにビールを1本もらった。私にとっても楽しい会だった。