10月8日(金) 晴れ一時雨
昨日は踊りの練習に1回も行かなかった。ノブエさんは
「昨日、なんでこなかったの?」
と、責めるわけでも嫌みでもなく素朴にたずねてきた。
「バイトだったんです、アイランドの」
と手伝いに行っているホテルの名前をいうと、
「あら、そう」
で終わった。朝の練習はバイトと重なったので行けなかったが、夜は行く気がしなかっただけだ。遊びに来ている友人と、東部までドライブ。ビアガーデンで食事をして温泉に行ったのだ。
2日前、私に「ビデオ撮るな!」と怒鳴ったヒデコおばさんは、
「昨日、夜、カギかけてどこか行ってたみたいだけど、どこ行ったか?」
と聞いてきた。
「温泉に行ってたんです」
と答えたが、なぜうちに寄ったのだろうか? 練習に一度も遅刻、欠席したことのない私が顔を見せなかったので、もしかしたら心配してくれたのか?
今日から三線が生で入った。作曲者のキンセーさんがじきじきに弾いてくれる。本番も彼が地方だ。
「なに、補欠なの?」
列から外れ、すみで踊る私を見て、聞いてくる。
「はい、そうです!」
明るく答えてみる。
いくらはじっこであっても、三線の生演奏をバックに踊るのは気持ちがいいものだ。
10月9日(土) 晴れたりくもったり
本番に出なくなったので、昼の練習はやめにした。あまり熱心に稽古して、「出ないのにあんなにやって、なにかあるに違いない」と勘ぐられても困るので。
夜の練習のとき、どうして列に入らないの? とヨシコちゃんに聞かれた。彼女は1日おきぐらいにきて、大きなお腹を抱えながら一緒に踊っている。ただいま妊娠9カ月。
私、出ないのよ、というと、
「あら、ヒデコさんなんて熱心に教えてくれてたのにね」
そうかな? 怒られてばっかりだったけど。
「普通はあんなに教えてくれないよ」
う〜む、そうなのだろうか。こちらのおばあは言葉がきついからなぁ。口でいうほど怒ってなかったり、まったく普通に話しているだけだったりってことも、あるのかも。