8月31日(火) 「フランス出張」 晴れ

今日からフランス出張。クラシックカーを連ねて、コートダジュールからグルノーブルまでナポレオン街道を4日かけてツーリングするという企画だ。フランス政府観光局を通じて、世界各地から20名ほどのジャーナリストが参加するという。日本からは私ひとりである。

というとなんだかエラそうだけど、そんなことはない。フランス政観のPRを請け負う会社に勤める友人タマゴちゃんから、「チナミちゃんにぴったりの企画だから行かない?」とお誘いを受けたのだ。なんで私がクラシックカー好きなの知ってるのかな? いつかはモナコのクラシックカーレースとか、イタリアのミッレミリアとかに出られたらいいなぁ、なんて、実はぼんやり思っていたのだ。

「世界のジャーナリストが集まり、最終日にはガラパーティ」と聞き、着物は無理でもせめてゆかたは持っていかねばと、帯だの下着だのを入れる。それからゲタも忘れてはならない。今回はデジカメで写真を撮るため、画像をため込むパソコンとか、パソコンやデジカメ2台の充電器とかを入れていたらどんどん荷物が増えていく。移動続きで洗濯するひまないだろうから着替えも多めに必要だ。ヨーロッパは夏が短いというし、山の方に行くらしいし、私は寒がりだから冬っぽい物も入れなくては。

重荷としかいえない物体を転がし空港に着いたときは、汗びっしょりに。このままではまずい、とさっそく着替える。あ〜清潔な衣類をこんなところで消費している。ちなみに、絶望的な重さになった荷物を空港で計ったら、18.5kgあった(機内持ち込みにしたパソコン、カメラなどはのぞく)。これでも厳選したんだけど。

重大な困難に気づいたのは、チェックインカウンターに並ぼうとしたとき。乗るはずだった12時55分のパリ便は欠航になっていた。フランスから到着しなかったのだ。日本に来ていた台風のせいだと勝手に理解したが、「いつものストよ」という人もいて、職員からの説明もなく真相はわからない。

欠航便に乗るはずだった客は、別の便に振り替えられていく。パリから乗り継ぐ人もいて、最終目的地にあわせ、英国航空とかアリタリアとか、ひとりひとりのケースを吟味し、同日に着くようアレンジするのだ。職員は大変だ。

そんなわけでチェックインカウンター前の列はなかなか進まず。私の番がまわってくるまで小1時間かかった。
「アリタリア航空さんでミラノまで行き、そこから乗り換えてニースになります」
とエールフランスの職員。
「そうすると、着くのはなん時になりますか?」
「22時30分ですね」
 えっ! 予定より2時間半も遅くなる。ただでさえ長時間フライトで疲れそうなのに、これ以上どこかで待ったり、長い時間飛行機に乗るのは嫌だ。

「お客さまの場合、11時20分発の全日空便への振り替えがご用意できていたのですが、いまからだと間に合いませんし」
 ガーン! もっと早くいってよ。並んでいる間に間に合わなくなったに違いない。
「もし、もしですよ、それに乗れていれば、なん時に着いたんですか?」
「16時30分です」
 あー、予定より2時間早くパリに着く。乗り継ぎを1本前にできれば、ニースには19時に着けたかもしれない。

 そのときなにげなく、切っていたケータイの電源を入れてみた。留守電が入っている。フランス政観の担当者からだった。
「11時20分発の全日空便に振り替えがご用意できていますので……」
 ケータイの電源を入れていれば、この電話に出られて、別ターミナルにある全日空に直接行って間に合ったんだろうな。ちぇ、くやしいぜ。

 結局、11時55分発に遅延したエールフランスに乗ることになった。しかし離陸したのは1時近く。乗り継ぎが危ぶまれたが、乗り継ぎ便も仲良く遅れていたのでセーフ。ニースについたのは22時だった。はらはらしたな、もう。そしてへとへと。こんなことならアリタリアでもよかったなぁ。


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