温泉が効いたのか、なんだかよく寝た気がする。体を伸ばそうと軽くストレッチをして「よし、ご飯だ!」と、食堂の場所を聞くため元気よくフロントに行くと、
「朝食はもう終わりました」
時計を見たら11時。もうランチのはじまる時間だもんなぁ。
ご飯はあきらめ、荷造りして再びフロントへ。キーを差し出しチェックアウトすることに。
「フロントが教えなかったんでしょう」
さっきのお姉さんとは違う恰幅のいいおじさんが、日本語で応対してくれる。
「ええ、まあ」
たしかにチェックインのときは朝食券を渡されただけで、朝食の時間は伝えられなかった。しかし常識というものがある。11時だと知っていれば朝食を求めなかったが、身の回りに時計がなく、時間がわからなかったのだ。
「ほんとうにすみませんねぇ。お腹すいたでしょう。馳走しますよ、さ、こちらに」
支配人とおぼしきおじさんは、間もなく開くがまだ開いてはいないカフェに私を連れて行き、なにやら注文して戻ってきた。
「こちらの方が景色がいいから、どうぞこちらに」
と席まで整えてくれる。
しばらくすると、料理が運ばれてきた。えびハムチャーハンとハマグリのスープ。チャーハンはエビがプリっとしている。ショウガの効いたスープも熱々でおいしい。むしゃむしゃ食べる。
「どうぞごゆっくりね」
さりげなく去っていった支配人さんとは、そのあと会えず。十分なお礼もいえずじまいになってしまった。旅先で受ける親切は身にしみてありがたい。
今日はこれから基隆に移動。夜の船で那覇に向かう。なにか手ごろなおみやげを、とスーパーでピータンを買った。安い。1コ数十円。日本で買ったら300円とか500円とかだろう。あとは味付け豚肉をでんぶのようにしてあるふりかけ、高山烏龍茶などなど。どれも私の好きな物だ。
基隆ではひたすら買い食いをする。まずは果物。桃、プラム、マンゴー。マンゴーはハウスモノではないので雨に当たり黒い斑点がついているが、中身に問題はなし。「今日がギリギリ限界!」みたいな完熟マンゴーなら、スーパーで1コ10円もしない! しかも沖縄産と同じ味。西表では1kg(3コぐらい)2500円のアップルマンゴー。“果物のダイヤモンド”といった人がいるが、台湾ではどうということもない果物である。なんかイメージ崩れるなぁ。
市場の2回に上がると、ビューティーフロアのようになっていた。美容院やネイルサロンがいっぱい入っている。その中の1軒でネイルとまつげパーマにチャレンジ。
サロンといってもゴージャスな雰囲気はなく、流れ作業的にお客さんをこなしている。人が少ないとリクライニングチェアに座ってやってもらえるが、混んでくると折り畳みイスに移動させられたり。立ったまま自分でうちわをあおいでパックを乾かしている客もいる。
普通、サロンでは指をお湯にひたして爪の周りの皮膚をやわらかくし、オイルみたいなものでマッサージしながら甘皮や角質を取る。そのあと爪の形を整えネイルに入るのだが、ここではすべての作業をお湯だけでやっていた。オイルを使ったりアルコールで消毒したりということがない。
また、まつげパーマもけっこう適当な感じで、目に入らないまでも、蒸発したパーマ液が目に染みるのだ。こちらは目を閉じているのでなにが起きているかわからず。けっこうスリリングであった。ネイルとまつげパーマ合わせて500元(1500円ぐらい)だから、文句はいえないのだが。
とはいえできばえは、悪くない。私の周りの人は石膏パックもやってもらっていた。値段はわからないが、激安だろう。次回はこれにチャレンジだ!
色気のあとは、再び食い気へ。夕方、屋台のオープンする時間になり、おこわ、ビーフンとスープ、春巻きを食べる。ひとりだといろいろ食べられないのが残念だ。デザート&船での夜食にと、パン、ナッツのケーキ、ロールケーキも手に入れる。最後に買ったアスパラガスジュースはサトウキビの味がした。