5月12日(水) 「ゴキブリ戦争」 晴れ

このところ、夜になると必ずゴキブリが出る。しかもなん匹も。ぶんぶん部屋を飛び回るのだ。

昨年はこうではなかった。
「ゴキブリって、意外といないもんだなぁ」
と感心していたぐらいだ。用意したアメリカ製の強力殺虫剤はほとんど出番がなく、たまに壁をはうゴキブリを見つけると、丸めた新聞紙で叩いていた。

それなのに、なぜ今年は様子が違うのだろう。
食事の後片づけが終わり、ほっと一息ついたころ、ヤツらは出動する。おとなしく壁に張りついているならまだしも、壁から壁へと縦横無尽に飛びはね、暴れ回る。どこかに止まったら殺虫剤を、と忍耐強く待っていると、私の思いを察してか、こちらに向かってくる。ひえ〜。そんなことを書いている今も、一匹部屋を駆けめぐっている。

ご近所のマサコさんは、もうあきらめているらしい。
「500年、いやもっと前から彼らはこの島にいるのよ。後からきた私たちが、彼らの場所に住まわせてもらっているの。そう考えたらありがたくなったわ」
 しかし凡人は、なかなかそこまで達観できるものではない。

向かい来るゴキと格闘の末、毎日2匹は殺戮している。しかし翌日も、その翌日も、やはり2〜3匹、現れる。ホラー映画のように、日々増えるわけではないのが救いである。

「でもなんでだろう?」
と考えながら、屋外のトイレから部屋に戻るとき、あ然とした。ドアにつけた網戸の外に、どこから来たのかゴキブリがなん匹も、ペトッと張りついている。網戸は内開きである。部屋に入ろうとすると、ゴキブリも一緒に招き入れることになるのだ。

思い返せば去年は、婦人会で作ったホウサンダンゴを4月にいただいた。
「こんなの効くのかな?」
と半信半疑でいたが、あれがよかったに違いない。そうだ、ホウサンダンゴを仕掛けよう!

「あら、でもホウサンダンゴはゴキブリがふ化する前、3月、4月にやらないと意味がないのよ」
とマサコさん。5月も半ばになろうとするこの時期では、もう遅いらしい。

しかしなにもしなければ、毎晩ゴキブリと、無意味でエンドレスな戦いを繰り広げなくてはならない。それはイヤだ。

結局、フーミンちのトーサンに、石垣でホウサンダンゴを手に入れてもらった。ひとつひとつがプラスチックの容器に入ったやつだ。さっそく袋から出したら、甘い香りがした。「ジャム入り」と書いてある。いちごジャムなのだろうか?

これでもゴキが減らなかったら、バルサンだろうか? おおごとだなぁ。森の中に積み木を置いたような、とってもアウトドアな家なんだけど。それでもバルサン効くのかな? 悩ましいなぁ、この夏は。


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