4月10日(日) 「石垣島トライアスロン大会・市民大会編」 快晴

 昨日、東京から戻ってきた。船の最終に間に合わないので石垣で1泊することにしていたが、たまたま今日はトライアスロン大会。どうせならもう1泊して見ていくことにする。

昨日はすでに、通りに外国人の姿が目立った。ヘルメット姿で自転車に乗りコースを確認したり、手に持ったスーパーの袋からバナナやチーズ、スポーツドリンクをのぞかせていたり。明日は大会なんだなぁというのが町の様子からもよくわかる。

一般市民が参加する「石垣島トライアスロン大会」は、朝、8時スタートだ。参加者は高校生から80代のシニアまで900人あまり。スイム会場の登野城漁港に着くと、ピンクや黄色など色分けされたキャップの人たちがうじゃーっといる。なん百といるこの人たちが、多少の時間差をつけるにしても、一斉に泳ぎだすのだ。蹴られたり引っかかれたりということもあるだろう。マイペースで泳ぐことだけでも大変に違いない。

ファンファーレが鳴り、ピストルの音でいっせいにスタート。コースは750mを2周回。水しぶきを上げながら大きな一団が沖へと向かっていく。集団は細長くなりながら、どんど遠ざかり、小さくなった。
「泳いでるんだか溺れてるんだか、わかんないなぁ」
隣の人がつぶやく。水面から上がる手、息継ぎする顔を見ていると、溺れているように見えなくもない。

この大会、見ていて楽しいのはギャラリーの応援だ。本来、メディア席の場所にもなぜか選手の家族や友人が陣取り、にわかカメラマンになっている。沿道でも趣向を凝らしたパフォーマンスが繰り広げられ、中学生がブラスバンドで応援したり、エイサーをやったり。そろいのTシャツで踊りを披露する熟年女性のサークルもある。道ばたに自前のテントを張って陣取り、選手のすぐ横でのんびりレースを見られたりするのも魅力のひとつだ。

 スイムのあとは、40kmを走るバイク。海から上がると帽子をとり、ウエットスーツを脱ぎながら自転車のあるトランジットエリアに向かう。自転車にまたがるが、気が急いてペダルをうまくこぎはじめられない選手も少なくない。走るのは島の南部をぐるりと1周。青空の下、緑あふれるパノラマを車や信号に邪魔されるにサイクリングできるなんてうらやましい。
「頑張って!」
「ファイト!」
みんなの声援に見送られ、選手たちは急いでゲートを出ていく。

開始から2時間が過ぎだ。大会も終盤になり、10kmのコースを走りきった選手が次々ゴールする。スイム、バイク、ランを3人で分担するグループ参加のB組では、ランのゴール直前、チームメイトがコースに飛び入り。手をつなぎ、小道具にバナナを持ったり、横断幕を掲げたりして3人一緒にゴールするチームが続出している。達成感に満ちた表情で肩をたたき合い、ほんとうにうれしそうだ。ゴール前に陣取った家族や友人も「よくやった!」「お帰り!」と声をかけ、一緒に喜んでいる。ワイワイできるみんなの大会、という感じがしていいなぁ。グループ参加できるなら、私もやりたいかも。

タレントのリサ・スティッグマイヤーさんも、悪くないタイムで完走した。日本トライアスロン連合の国際広報委員をつとめる彼女、仕事の一環で走ったのかもしれないが、すごいと思う。
「オレ、途中でリサ・スティッグマイヤーに抜かされたぜ」
 と汗を拭きつつ話す選手。
「マイヤーさんて、やっぱりきれいね」
 とウワサするおばさんたち。ゴールした後、他の参加者との記念撮影に応じるなどリサさんも気さくに対応している。これでさらに人気が上がったのは、間違いない。

 しかし午後は、一転、厳しい闘いが繰り広げられたのだった……。(続く)


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