8月25日(月) 晴れ
租納の森でごろごろしていたら、蚊に刺された。虫刺されの薬を持ってなかったので、あわてて家に帰る。かゆいのは耐えられないのだ。
最近の虫刺されの薬はよく効くと思う。かゆみがすぐとれるし、刺されたところが跡にならず、きれいに治る。数年前までは、かゆみはいったん引くけれど赤く跡が残り、かゆみの芯も消えにくかった気がする。薬が進歩したのだろう。ただ、目のふちを刺されたときに塗ったら、麻酔をかけられたみたいに、一時、感覚がなくなった。強いのか?
夕方、マース煮(*1)を作ろうと海水を汲みに行く。6時ともなるともうだいぶ涼しい。晴れた日でもなんとなくかげっている。風車のカネコさんは、
「もう9月だね。あっという間に冬だよ。寒くて嫌だな」
と真冬の心配をはじめている。
「10月までは暑いよー」といわれているけれど、秋は確実に近づいている。
(*1)マース煮:
8月26日(火) 晴れ
昨日、いつもは蚊がいない租納の森で刺されたのがショックで、なんとなく足が向かない。その代わり、夕方、浦内のマングローブ展望台で、くつろぎながらビールを飲む。しかしここにも蚊が。夏の終わりは真夏よりも蚊が多い気がする。ま、夕方は蚊が出る時間帯なのだけれど。
夜、10時ごろ。とても疲れたので寝ようとするが、長時間、液体蚊取りをつけた部屋にいたため、舌がしびれた感じがする。液体蚊取りも強いんだなぁ。
今日はなんだかやたらと汗をかき、いつにも増して着替えてばかり。洗濯は2回した。
8月28日(木) 晴れときどき大雨
朝起きたら、いきなり寂しかった。どうしていいのかわからない。西表ライフが壁にぶち当たっている。地元の友だちができない。地域になじめない。
「焦り過ぎよ」
あけぼの館のヒロミさんはいう。確かにそうかもしれない。引っ越して来てまだ2カ月足らず。私を見かけた人はだれもが微笑んで挨拶してくれたり、親しげに話しかけてくれる、はずはない。でもこのままでいいのだろうか? 焦るなといわれても、焦りがつのる。
「智菜美ちゃんは先のこと、見過ぎなのよ。気持ちはわかるけど」
内地からやってきてここに住み始めた人は、大なり小なりみな悩み、地域や人との自分なりの接し方を見つけてきたようだ。私もなんとかそうしたいのだが……。
西表、ひとりぼっち。寂しくてたまらない。