セカンドオピニオンから2日後、再びがんセンターに行った。PETという検査の予約を取るためだ。
PETは最近話題のガン検査で、正式にはポジトロン・エミッション・トモグラフィー。頭文字を並べてPETという。ガン細胞はブドウ糖をたくさん消費して増殖する性質がある。そこでPET検査では、ブドウ糖に似た薬を静脈注射して全身を撮影。その薬剤が集まっている組織を画像化することでガンを発見する最新の方法だ。
一度の検査で首から下の全身のガンがわかるということで、健診としても人気があるのだが、まだ行える施設が限られており、しかも値段が高い。比較的安くPETが受けられる沖縄本島へのPET受診ツアーが人気だという話も聞く。ちなみに、健診目的でPETを受ける場合は全額自己負担で9万円弱。私のようにガンが疑わしい場合は保健がきくが、それでも2万円以上かかる。
がんセンターにはもちろん自前の設備があり、1週間後にPET検査の予約を入れることができた。その日はそれで終わりだと思っていたが、
「今日、時間ありますか? ついでにCTと血液検査していってくださいね」
と医師にいわれる。
検査のメニューは、造影剤を使ったCT撮影と血液検査である。しかし、CTの予約時間まで2時間もあるのでいったん家に帰ることに。病院が家から徒歩圏内なのはありがたい。病院の固いベンチで2時間待つのはしんどいだろう。
指示通り昼食を抜いて、午後いちばんにCTに向かう。検査室の前の待合いスペースにはたくさんの人がいて、座る場所がほとんどない。がんセンターは地下2階、地上19階建ての大きな建物である。日本全国、ときには海外からも患者が集まるだけあって、どこにいっても混んでいる。
受診は完全予約制なのだが、予約時間直前に行っても1時間以上待つのは常識になっている。なぜなのか不思議だったが、医師の机の上のモニターを見てわかった。呼吸器外科の場合、同じ時間、たとえば10時に7人もの予約を入れているのだ。その7人が10時を目指して来るが、7人の受診は受付順である。ということは、9時台の前半には到着しないと10時過ぎには診てもらえないようだ。どっちにしろ1時間ぐらいは待つ仕組みだ。