6.西表移住まで

●西表へ!

穂―最初、西表に行かれたのはいつだったんですか? 2000年?

山―2年前のゴールデンウィークだから、2001年。

穂―旅行で?

山―旅行で。

穂―そのときはひとりで行かれたんですか?

山―ひとりで……じゃないな。3人でだ。女の子2人と3人で。

穂―そのときに、おじさんと出会われたんですか?

山―はだかんぼうのね、ナガサキさん。

穂―どういう出会いだったんですか?

山―えっとー、カヌーでツアーに行って。外洋の方に行くツアーで、ちょっと遠くの崎山ってとこまで行こうとしてたらしいんだけど、そこまで行き着けなくて。で、すぐ近くに島があって「ここにちょっと変わった人がいるから会ってみる?」ってガイドさんにいわれて。それで寄ったらその人が住んでたの。

穂―どんな方なんですか?

山―うーん……そのときの印象は、なんか……そのとき私はそんなに感動しなかったんだけど、一緒にいた友だちが、「いや〜いいよね、あのおっさんいいよね〜」って。ロマンがある、とかいってすごい感動してた。私もおもしろい人だなぁとは思ったんだけど。変わってるじゃない、裸で自給自足の暮らしをしてるなんて。自給自足で誰もいない島にね、ひとりで住んで。

私の友だちは、そのおっさんとの出会いを会社でいったら、みんな「いいなぁ……いいなぁ……いいなぁ……」ってうらやましがるんだって。「先が見えてしまった疲れたサラリーマンにはウケる生活らしい」ってその子が報告してくれて。

そのまま1年経って、2002年の3月末くらいに、一緒に行った友だちがまた西表に行って。「またおっさんに会ったけど、元気そうだったよ」とか「おっさん節が聞けたよ」とか聞いてね。まぁそのときはそれで終わったんだけど。

その年の年末に「また西表に行くけど行かない?」って誘われてね。いつもは毎年年末に海外に行ってたんだけど、西表もいいかなとふと思って。それで2週間くらい滞在したのが2回目。年明けに、そのおっさんの所に遊びに行ったら「やっぱ面白いなぁこの人」って思ったの。それで、ここに1年ぐらい暮らせないかな、と考えてね。ただ、髪の毛もろくに洗えないだろうしどうする? そういう面で大丈夫かなぁ? とか、それを確かめるために、2003年の2月、3月と、お試しホームステイ。住めそうなら4月から1年間暮らそうと思って。

ところがどうも自分が思っていたような、自給自足の暮らしではないとわかって、ここに住んでも意味がないかもしれないな、と。2月に行ったときに、部屋を……西表の中で、普通はなかなか見つからない部屋が、たまたま偶然見つかったから、3月の飛行機のチケットももう取ってあるし、じゃぁちょっとここ(西表の干立)に通ってもいいかもしれないなぁと思った。外離島じゃなくてね。

それで3月は外離島にもちょっと行ったんだけど、まぁ借りることにした部屋に滞在してみて。先のことどうしようかなぁとか考えて。でもいきなり西表に住むのはちょっと、よくわかんなかったから、しばらく通ってみようと思った。

それ以降、半月西表、半月東京、っていう生活をしてた、4、5、6月は。でも5月かな、東京に戻るときくらいに「あああ、もう引っ越してこよう」と思って。で6月滞在のときには、電話とか、持って行けるものとかは持って行ったし。

気持ちとしては7月が引っ越しだけど、まぁインフラとかは結構6月で整っていたんで、6月の終わりの方には車も……東京から送ってた車も着いてたから。7月までに荷物は、こういうパカって閉めるフィッツケースに入れて、順々に送って。引っ越しのお金はそんなにいっぱいはかからなかったな。7月からは、しょっちゅうは帰らない、って意味での引っ越しだね。

Last Update : 2004年05月13日 (木) 15:45